MDS 新薬情報

日本新薬がMDS(骨髄異形成症候群)治療剤「ビダーザ」を発売

日本新薬京都市南区)が、骨髄異形成症候群(MDS:Myelodysplastic syndromes)向けの治療剤「ビダーザ注射薬100mg(一般名アザシチジン)」を11日に発売する。今年1月21日付で製造販売承認を取得していた。
MDSは、高率で白血病への移行がみられる予後不良の難病。日本国内でも難病に指定され、患者数は約9,000人と推計されている。しかし、有用な治療法が確立されておらず、新しい薬剤の開発が待たれていた。ビダーザは、米国セルジーン社とのライセンス契約に基づいて導入した、アザシチジン(核酸類縁体)を主成分とし、欧米をはじめ世界30か国以上で販売されている。海外での臨床試験ではMDS患者の生存期間について、2年生存率が約2倍となるなど有意な延長が確認されており、米国ではMDS治療の第一選択薬として使用されているという。MDSと闘う患者や家族にとって朗報となりそうだ。