CSF1レセプターdel(5)長腕欠失

CSF1R del(5)長腕欠失 | SRL総合検査案内

検体取扱方法
◇骨髄液
 骨髄液1.0mLを指定の容器に無菌的に採取し,よく混和させ,冷蔵保存してください。検体は採取後,当日中にご提出ください。
◇血液
 指定の容器に採血し,よく混和させ,冷蔵保存してください。検体は採取後,当日中にご提出ください。

  臨床意義
  5番染色体長腕決失(5q-)は,骨髄異形成症候群(MDS)や急性骨髄性白血病(AML)において見られる染色体異常であり,MDSにおいてはその約17%に検出される。5q-においては,5q13からq31あるいは5q13からq33までの腕内欠失が多く見られる。5qには様々な細胞増殖因子とそのレセプター,神経伝達物質およびホルモンレセプターをコードする遺伝子が集中していることから,病態との関連が注目されている。また,複数の転座や欠失,過剰を併せ持つ複雑型症例は,一般に予後不良であるとされており,それらには高率に-5qや5q-が見られる。
本検査は,FISH法を用い5q33.4-34に座位するCSF1レセプター遺伝子を含む領域をプローブとして5q-を検出する。

  異常値を示す病態・疾患
  骨髄異型性症候群(MDS)、急性非リンパ性白血病(ANLL)


参考文献
     稲澤 譲治:臨床FISHプロトコ−ル 阿部達生監修 (秀潤社) 90〜95 1997
     掘池 重夫:臨床染色体診断法 (金原出版) 581〜594 1996